LinkedIn Japanのパートナービジネス統括者兼ストラテジストである石坂氏によると、2025年8月時点で日本のLinkedIn(リンクトイン)利用者は約400万人に達しており、年々増加しています。
ビジネス特化型SNSであるLinkedInの投稿は、B2Bのマルチチャネルの一つとして自社の価値を無料でPRしたり、パートナーやコラボレーションの機会を探したりするための重要なSNSマーケティング施策となっています。
より多くの人にリーチし、投稿で「いいね!」や保存、コメントといったエンゲージメントを得るためには、コンテンツの質だけでなく投稿時間も大切です。
本記事では、LinkedInの最適な投稿時間、エンゲージメントを高めるポイント、そして予約投稿の方法について詳しく解説します。

LinkedInの最適な投稿時間
1. 火〜木曜の午前8〜10時
LinkedInで最も反応が得やすいのは、火〜木曜の午前8〜10時です。
通勤中はスマホを使う人が多く、ビジネス情報への関心も高まりやすい時間帯です。
特に、業務が一段落する火・水曜日の午前10時前後は、LinkedInなどのSNSを確認する人が増えるため初速エンゲージメント(投稿直後の反応)が得られ、配信が拡散されやすい時間帯であることが調査(英語)からわかっています。
2. 火〜木曜の午後12〜13時
火〜木曜の午後12〜13時の昼休みは2番目にエンゲージメントが高まりやすい時間帯です。ランチをとりながらフィードをチェックする人が多く、反応を得やすい傾向があります。

海外向けの最適な投稿時間
北米
北米をターゲットにした投稿を行う場合、出社後に情報収集を行う午前10〜11時が最適な時間帯とされています。また、火〜木曜はビジネス関連の投稿を閲覧する人が増える傾向があります。
さらに、北米は東西で時差が3時間あるため、東部の午前10~11時に投稿することで、西部の始業前や通勤時間に重なり、どちらの地域のユーザーにもリーチしやすくなります。
北米東部の午前10~11時は、日本時間では翌日の午前0~1時(サマータイムの場合は午後11~午前0時)です。
欧州
欧州では、朝に情報収集を行う習慣があるため、午前9〜10時がエンゲージメントを得やすい時間帯とされています。また、木曜の午後から夕方にかけてはネットワーキング意識が高まり、情報収集も活発になる傾向があります。
欧州の午前9~10時は、日本時間ではおおよそ午後5~7時(サマータイムの場合は午後4~6時)です。ターゲット国が明確な場合はその国との時差を考慮しましょう。
アジア
アジアでは、LinkedInの最適な投稿時間は昼前後の午前11〜午後1時と、夕方の午後5〜6時とされています。ランチタイムはスマホからの閲覧が増え、夕方は業務を振り返りながら業界情報を確認する時間帯のため、投稿が伸びやすい傾向があります。
また、インドでは通勤前の早朝に利用されることが多いため、午前7〜8時は投稿のエンゲージメントが高まりやすい時間帯です。
アジアの午前11~午後1時は、日本時間ではおおよそ午後12~2時ですが、同じ経度でも国によって採用している時間が違っていたり、0.5時間単位で時差があったりするため、世界時計などでターゲット地域との時差を確認するようにしましょう。

LikedIn投稿のエンゲージメントを上げるポイント
コンテンツ内容に合わせた時間設定をする
投稿するコンテンツに合わせて投稿時間を設定することも大切です。
例えば、BtoBマーケティングの投稿であれば、意思決定者や実務担当者が出社後に情報収集を始める平日午前8〜10時が効果的でしょう。
採用・求人関連の投稿は、応募意欲が高まりやすい火曜午前が、エンゲージメントを得やすい時間帯です。
教育・学習系の投稿は、学習意欲が高まりやすい水曜の朝や、週末に向けてコンテンツを保存する動きが強まる金曜の昼が効果的です。
LinkedInの分析機能を活用する
以下のような分析指標を継続的に追うことで、投稿のエンゲージメントが伸びる時間帯を特定できます。
- リアクション:ユーザーまたは企業の公式アカウントが投稿に「いいね!」などのリアクションをした回数
- コメント:ユーザーや公式アカウントが投稿にコメントした回数
- 再投稿(リポスト):ユーザーや公式アカウントが投稿を自分のフィードにシェアした回数
- 保存数:ユーザーが投稿を保存した回数
投稿時間をA/Bテストする
同じ内容のコンテンツを異なる時間帯に投稿し、A/Bテストでどちらがより高いエンゲージメントを生むかを比較することも効果的です。
数週間から数か月にわたり継続的にテストを行うことで、最適な投稿時間を把握できるでしょう。
予約投稿機能を活用する
投稿予約機能を使えば、ゴールデンタイムに合わせて確実に投稿でき、投稿のし忘れを防止できます。また、海外をターゲットにする場合も、現地の最適なタイミングで投稿できます。
予約投稿ガイド
LikedInの投稿時間設定は、以下の4つのステップで行えます。
1. 投稿画面を開く
デスクトップから設定する場合は、LinkedInホームページの上にある[投稿を開始]をクリックして、[投稿を作成]ポップアップウィンドウを表示します。
モバイルから設定する場合は、ナビゲーションバーの[投稿]をタップして、[投稿をシェア]ポップアップウィンドウを表示します。
2. 投稿内容を入力する
[トピックは何ですか?]の欄に投稿内容を入力します。
3. 投稿スケジュールを設定する
右下にある[時計]アイコンをクリックし、[投稿のスケジュールを設定]ポップアップウィンドウで、現在時刻の10分後から3カ月以内の日時を選択します。
投稿時間は、30分刻みのドロップダウンから選択するほか、時刻を直接入力することもできます。

4. 設定されたスケジュールを確認する
[次へ]をクリックすると、投稿の上にスケジュールされた日時が表示されます。
また[スケジュール]をクリックすると、投稿の予約が完了したことを知らせるポップアップが表示されます。
まとめ
LinkedInの最適な投稿時間を把握することは、エンゲージメントを高めるうえで欠かせません。
まずは一般的に効果が高いとされる時間帯で投稿してみましょう。A/Bテストを繰り返し行い、その結果を継続的に分析することで、自身のターゲットオーディエンスに最も適した時間帯の特定につながります。
さらに、最適なタイミングが分かったら、その時間に確実に投稿できるよう予約機能を活用することも効果的です。こうした取り組みを継続することで、投稿パフォーマンスを着実に高められます。
LinkedInの投稿時間に関するよくある質問
投稿時間が重要な理由は?
LinkedInは関連性の高いフィードの生成を重視したアルゴリズムを採用しており、利用者が多い時間帯に投稿するとエンゲージメントが伸びてアルゴリズム評価が高まり、より多くのユーザーに表示されるようになるためです。
投稿を避けるべき曜日と時間帯は?
- 月曜日:週末に溜まったメール対応や週初の会議で忙しく、SNSをチェックする余裕がない。
- 金曜日の午後:翌週への引き継ぎや早めの退社が増え、情報インプットの優先度が下がる。
- 週末:ビジネスSNSの利用が全体的に低下し、重要な投稿は埋もれやすい。
- 深夜:利用者が少ない。
LinkedInの投稿と記事の違いは?
投稿は、フィードを通じてフォロワーに共有されるコンテンツで1投稿あたりの文字数上限は3,000文字なのに対し、記事はフォロワー以外のユーザーにも閲覧され、最大125,000文字まで投稿できる点が異なります。
LinkedInの投稿の最適な文字数は?
LinkedIn投稿の最適な文字数は、1,200〜1,800文字とされています。
LinkedIn投稿の公開範囲は設定できる?
- すべてのユーザー:ネットワーク外も含め、LinkedIn内外のすべてのユーザーへの表示。
- つながりのみ:投稿者の1次つながりへの表示。
- グループ:投稿を共有した特定のグループメンバーへの表示。
文:Takako Kasai





